2013-07-01

トマト 初収穫 さっそくお味見

7月1日、今年は梅雨があけるのは何時頃になるでしょうか?
そして、待ち遠しい夏休み…。

でも、太陽が出ている時間はこれからすこーしづつ短くなって行きますね。

民俗学者の柳田国男が何処かで書いていたと記憶しているのですが、かつて、稲作よりももっと古い、焼き畑農業をしていた時代には、いまの一年をふたつに分けて、「(冬至から)夏へ向かう年」と「(夏至から)冬へ向かう年」に区別していたというのです。ドイツや北欧の古い民間信仰を研究した本にも、やはり古い時代に一年をふたつに分けていたという記述があったと思います。二万年前の旧石器時代の人々の暮らしを描いた『トナカイ月』という人類学者の小説でも、夏のキャンプを畳んで、南の越冬地へ移動する…という形で一年をふたつのサイクルに分けていました。

鳥達もそろそろ今年の繁殖、子育ても終わりに近づき、来月上旬の立秋の頃には南へ移動するものも出てきますね。 

夏ももう後半…と思うと、いとおしくなって来ますね。
(気が早いかな? 暑さはこれからですが…)

さて、箱根山の海辺、今日も雨はありませんがはっきりしないお天気。
午後4時現在、ちょうど25度です。(でも、夕方になって急速に青空が広がりました)

3月のはじめに種まきをして、5月連休明けに畑に定植、育ててきたトマトがようやく赤くなって今日初収穫。さっそく味見をしました。



丸い大きなトマトは、マーグローブ(Marglobe)という、20世紀はじめにアメリカ農務省が開発した古典的な品種で、育てやすく、果肉がしっかり詰まったトマトです。現在の多くの交配トマトの祖先にあたるものだそうです。小さいのはサンザナ(Sanzana)というフランスのソース用の新品種。




厚揚げ豆腐、真竹の筍(タケノコ)、ズッキーニを合わせてラタトゥイユを作りました。火を加えても生食用の日本のトマトの様に水っぽくならず、マーグローブはしっかりと歯ごたえがあり、サンザナはトロトロの濃いソースになって、甘みと旨味と香りがよく出ていました。真竹のタケノコは、コクがあるのでトマトソースにも負けません。

まずは、満足、満足。
Ratatouille mit tomaten,tofu und Bambussprösslingen

こちらは、先日ご近所からいただいたタケノコ。春に出回るのは孟宗竹、当地でいまの時期に取れるのは真竹です。 独特の苦味と風味があって、美味しいです。 トマトソースやハーブを使った料理にも、よく合うんですよ。

2013-06-28

夏野菜


夏野菜が少しづつ採れ始めています。 今日は、trionfo violetto(トリオンフォ・ビオレット 紫の凱旋)という紫色のインゲンをはじめて収穫しました。
さぁ、どんなお味でしょうね? 

 もうひとつの緑色のは、SMERALDO (スメラルド=エメラルド翡翠)という平ざやタイプインゲン。

トマトはまだ赤くならないのですが、青トマトはピクルスにすると美味しいです。

夏のタケノコ



少し前の天気予報では、きょうも雨降りだったのですが、午後からくっきりと青空が広がって、久しぶりに南の海と、うっすらとですが伊豆の島々が見渡せました。みなさまの地方、今日の一日はいかがでしたか? 午後4時現在26度です。


さて、ご近所から筍をいただきました。春に出回るのは孟宗竹(モウソウチク)。一方、当地で6月下旬から7月上旬に出るのが真竹(マダケ)です。孟宗竹よりも苦味が強いのですが、その分、野趣のある旨味が楽しめます。おふくろさんはキンピラにしたのですが、コクであって美味しかったです。さて、私は何に仕上げましょうか…。

Bambussprösslingen

2013-06-26

”Cool & Zen(クール&禅)”な、ビネガー&シロップ

箱根の海沿いも、今日は一日、本降りの雨でした。
午後5時半現在19.5度。半袖でじっとしていると、少し肌寒い感じです。
みなさまの地方はいかがですか?

ボチボチと、おうち仕事をしていました。



さて、先日仕込んだ薔薇の花のビネガー(米酢使用)が綺麗な色になったので、花を濾して瓶詰めしました。十分薔薇の香りがします。どんな料理に使えるか? 楽しみです。



真ん中の写真は、先月仕込んだホルンダー(=エルダー、セイヨウニワトコ)の花と生姜のシロップ。ほのかに花の香のするジンジャーシロップになりました。一部に話題の”神社エール”、新潟市の地域ドリンクで、古町麹製造所の麹ジンジャーエールの瓶に詰めました。Cool & Zen でしょ?(笑)。




そして、昨日収穫して余っていた ダークオパールバジルも、ビネガー(米酢)に仕込んでみました。綺麗なオパール色になるでしょうか? これも楽しみです。

Rosenessig, Holunderblüte-Sirup mit Ingwer, und "Dark Opal" Basilikumessig selber gemacht.

2013-06-25

庭の花たち…

紫陽花、ラヴェンダー、アーティチョークやアガパンサスなどを、この時期は青い花が多いような気がします。

アーティチョークの花


紫陽花とヤロー(西洋ノコギリ草)


ラヴェンダー


アガパンサス




オレガノ


頭痛の特効薬 フューバーフュー



レインリリーの仲間



セントジョーンズワートの東洋近縁種、ビヨウヤナギ




写真左側から、ティーツリー・リーフ、フェンネル、ルータ、エキナセア、ドクダミ、ペパーミント、ニンジンの花のアレンジ



キッチンガーデンから…


杏(アンズ)が少しとれたので、杏ジャムやシロップ、種子リキュールを作りました。 Aprikosen - Lavendel - Marmelade,Sirup und Likör selber gemacht.

ドイツでは杏ジャムの香り着けにラヴェンダーをよく使うようです。ほんのすこしですが、ラベンダーもとれたので使ってみました。日本の果実用の梅品種のほとんどは杏との交配種なので、梅ジャム作りにも応用出来るかもしれません。 Lavendel Blumen


杏はアボガドみたいに、きれいに果肉と種子がわかれて取ることができます。黒い種子を割ると、中にアーモンドとそっくりの杏仁(あんにん)が出てきます。かじると苦い(人間の体内で毒物である青酸化合物を作る物質が含まれている)けれども、とてもよい香り(杏仁豆腐の香り)がします。少々ならば毒も薬のうちになりますが、念のため、種子はリキュールにしました。Aprikosen


アルペンローズに実(ローズヒップ)がなって来ました。そこで、先日見つけたレシピにあった バラのビネガーを作ってみました。花は終わっているので、材料はハーブティー用の市販のバラ(イラン産)。そういえば、イランでは料理の香り着けにバラをふんだんに使うそうです。かみさんの友人のオーストラリア人の彼氏がイラン人で、彼氏のためにせっせとバラの香りのお料理を作っていました。 Rosen Essig


雨がふるのでズッキーニがどんどん大きくなっちゃいます。でも、ズッキーニはキュウリと違って、ちょっと大きくなっても身がしまっているので美味しく食べられます。でも、さすがにご飯のようには食べられないので、細かく刻んでオイルに絡めて冷凍保存食に。




冷凍して保存したズッキーニフレークを使って、ズッキーニパンを作ります。これが美味しいんです。

先日、https://www.facebook.com/canningfoodのページで教えてもらったフレッシュサルサソースが美味しいです。パスタに絡め…。


サルサソース、こちらはハーブ蒸し鶏に添えて。若いお客さんに喜ばれてます。


vegan向けのマリネ料理(アボガドとアーティチョークハート、アーミッシュレタス)にもサルサソース.




vegan料理に喜んでいただくカトレットご夫妻。




野菜料理に目を開かせていただいたワジドさんと。

2013-06-07

すくすく育つ夏やさいたち…

6日は、久しぶりの恵みの雨。トマトやズッキーニなどの夏やさいも育って来ました。とくにトマトはフランスの美味しい品種を中心に7種類も育てています。
今月下旬ころから初物がいただけるかしら? お楽しみに(^^)

畑で育つズッキーニ、トマト、唐辛子、ナスを紹介します。



ズッキーニの収穫がいよいよ最盛期!
品種は、豊産種の「ノーボディアマント(新しいダイヤ)」(写真)、美しい縞模様の「ストリアート・ディタリアーノ(イタリアの縞模様)、色白の「イビス(朱鷺トキ)」の3種類。


 
 
 
  畑で育つトマト苗たち。

 今年はフランスの品種で、いずれも生食用のグルメトマト、 大玉のコラゾン、中玉のペピーテ、ミニのアゴラ、料理用のサンザーナ

また、いずれも丈夫な品種で。生食用の世界的な品種マールグローブ、イタリアのサンマルツァーノ系のフォーリア

さらに、原種系の超ミニトマト、マッツ・ワイルドトマトの7種を種まきから育てています。

 特に、
  • 「本当にすばらしい味わいのトマトで、フランスの美食家たちに愛されているペピーテ」、
  • 「果肉はジューシーで柔らかく、種がほとんどないので舌の上でとろけるよう」なコラゾン、
  • 「(品種改良された)近代品種では得られない風味と味わい」のあるワイルド・トマト
が注目です!
  
 
  






唐辛子類の苗。
今年は、中辛唐辛子として有名なハラペーニョカイエンペッパー
そして甘い、文字通りのドルチェ・イタリアーノ(イタリアのデザート)という3品種を育てています。

  
 



  ナスは、プロスペローサ(たくましい の意味)とビオレッテ・デ・フロフォンス(フィレンチェの紫)という、2種類の丸ナス、いずれも火を通すととろけるように柔らかい品種を育てています。