2021-04-11

レシピ紹介🌿 ハーブライス…春を身体の中に取り込む




ハーブ、野菜、野草を使って作る美味しい
ピラフのご紹介です。
春を身体の中に取り込みましょう。

ベースになるのはイランのハーブご飯サブジポロ Sabzi polo (  سبزی پلو‎)。イランの正月元旦ノウルーズ(ペルシア語: نوروز、nowrūz‎)は春分の日(グレゴリオ暦3月21日)に当たり、この日のお祝いに作られる習わしがあるそうです。イランも世界的なお米消費国のひとつで、栽培の歴史は日本と同じくらい古いそうです。


◎材料(4人前)

・冷ご飯 (茶碗4〜6杯分)
・パセリ 3束(3掴み)以上 ちょっと多すぎでも大丈夫 →みじん切り
・その他お好みのハーブや野草→みじん切り 少量〜適量(全体で大さじ2位)(※注1)
・玉ねぎ、太ネギ、ニンニク1片、生姜ひとかけ、ニンジンなど→みじん切り 適量(全体でお茶碗半分位?)
・ベーコンやハム →細かく 適量 (2から4枚?)
・お好みで…炒り玉子(1〜2個分)

◎簡単な手順を写真で…


好みのハーブ、野菜、野草を摘んできて水洗いし、水切りします。



刻みます。写真は専用の半月包丁ですが、普通の包丁で刻んでももちろんOK。まな板との間にキッチンペーパーを敷いておくと散らばらない。なお、電動のハーブチョッパーやフードプロセッサーは、切り口が雑になり渋みが出てしまうのであまりお勧めできません。


まず、玉ねぎ、にんにく、人参などの根菜類、ハム、ベーコンなどをよく炒めます。スパイシーなスパイス類(写真はインドカリー子さんホットスパイス)やカレーパウダーを加えるとエスニックに!


刻んだハーブ、野菜類を大胆に入れて炒めます。


続いて、湯通しするか、電子レンジで温めたご飯を加えて炒めます。最後に塩、コショウ、お醤油などで味を整えます。


レタスなどを敷いた上に出来上がったハーブご飯を盛ります。乾煎りしたナッツやレーズン、トマトペーストをトッピングすると更に美味しくなります。本格的なサブジポロでは、白身魚のソテーを添えます。


◎作り方

1)ご飯の用意(注2)…本格的には、お米は長粒米を使用し、大鍋に入れた湯で生米を茹でた後、ザルに移して湯切りし、刻んだハーブとサフランを浸したバターやオイルなどで味付けして、空鍋に再び入れて蒸し焼きにする等の方法を取ります。参考:本格的な作り方(youtube 動画 How to cook traditional sabzi polo mahi

でも、一般的な日本米の残りご飯を使ってもOK。その場合は、炊飯器から取り出して一晩から丸一日冷蔵庫で冷やし、使う直前にザルに移して水洗いすると使いやすくなります。

2)それぞれの材料を刻んで置きます。お好みで玉子も加えたい場合は、事前に炒り玉子(スクランブルエッグ)を作っておきます。

3)フライパンに油をひき、玉ねぎや太ネギ、ニンニク、ニンジンのみじん切りなどお好みの野菜と、ベーコンやハムを小さく刻んだものを入れて炒めます。 続いて刻んだパセリとハーブ類を入れて良く炒めます。(野草を使う場合は、順番を変えて 玉ねぎ→野草にして十分に炒めた後、→ニンニク、人参→ベーコンやハムを加えて炒めます)

4)ご飯を水で洗ってほぐした後、よく水切りし、電子レンジで温めます。

5)温めたご飯をフライパンに加え、具と良く混ぜながらさっと炒めます。
塩、コショウ、お醤油、コンソメスープ少量などで味を仕上げます。
玉子がある場合は最後に加えてすぐに火から下ろします。
また、干しぶどうなどドライフルーツを加えても美味しいです。

6)なお、パセリやディルなどハーブの香りが大好き! という方は、みじん切りした生のパセリを手のひら半ほど取り置いて、お皿に盛った上に更にふりかけて下さい!

注1…パセリ以外のハーブなど

ハーブや香味野菜では、お好みに応じて、ディル、フェンネル、コリアンダー(パクチー)、チャービル、セロリ、アシタバ(以上、セリ科)、ミント、オレガノ、タイム、マジョーラム、ウィンターセーボリー(シソ科)、チャイブス、ワケギ、青ネギ(ユリ科)、ルコラ、カラシナ、クレソン(アブラナ科)、タラゴン、チコリーなど、ほとんどのものが使えます。何をミックスするかで風味が違ってきます。なお、パセリやディル以外を使う場合は何種類かを合わせるのがポイント(クセが相殺される)。

もちろん、ほうれん草、キャベツ、レタス、白菜、ネギ、菜の花、ダイコンやカブの葉などの青野菜や人参、ゴボウなどの香味根菜も使えます。(これらも2種類以上合わせると良いです)

また、春の七草(セリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、タビラコカブとダイコンの葉)やアザミ、タンポポ、ノゲシ(キク科)などの野草も美味しいです!(おすすめはノゲシ)
野草の場合はそれぞれほんの少しで十分で、種類は多い方がクセが相殺されて美味しくなります。また、十分に炒めて青臭さを飛ばしてください。

注2…お米について 

長粒米(インディカ米)はインド産のバスマティライスが手に入れば最高級ですが、最近は日本でも栽培されるようになっています。

佐賀県産のホシユタカは、コシヒカリとの交配種ということもあって日本人の好みにもよく合う美味しい長粒米です。

また、日本の普通のお米(短粒米/温帯ジャポニカ米)でも、残り物のご飯を冷まして冷蔵庫に一晩置いたものを使うと上手にできます。もし玄米と精米機があれば、胚芽米設定にして精米するとイタリア米(短粒米/熱帯ジャポニカ米)みたいなピラフやリゾットに向くご飯ができます。