2012-06-30

青、緑、赤…花と実


取り残しておいたアーティチョークの蕾に、花が咲きました。
一本一本の小さな紐のようなものが、ひとつひとつの花です。
薄い貝紫(ロイヤルパープル)色といってよいでしょうか、それが日に照らされて輝く様です。

この輝く姿は、なかなか他にはありません。

 
 そして、こちらは水の色を映したようなアガパンサス。かたまって咲いていると、そこに庭園の噴水があるようです。
品種はアーリーライラックでしょうか。
 
20日に通過した台風で、葉がズタズタになったカボチャも、痛みの少なかった葉が回復し、新しい弦や葉も伸びて来ました。
そのうちのひとつ、スゥート・ダンプリング(甘いお団子)という、手のひらサイズの品種にはたくさんの小さな実がついていました。

「どうなったかな?」とのぞいてみたら、そのうちのひとつが大きくなって、淡い黄色に特徴ある緑の縞模様が刷毛で塗ったように現れていました。
そろそろ、食べられるのかな?
こちらは、4月下旬に種まきしたビート。北ヨーロッパやロシアなど寒い地方の野菜なので、日本の夏の暑さに育つだろうかと心配してたのですが、試しに掘りあげてみると、小カブくらいの大きさに育っていました。

切り口からは血のように鮮やかな赤い汁が滴っていました。

ボルシチなどの煮込み料理にする他、美しく安全な赤い色素として、お料理やお菓子の色つけに使われます。

2012-06-29

トマトとレタス

●トマトが育って、青い実が目につくようになりました。


イタリアン・トマトのFolliaという品種。
すでに、収穫できるサイズに育って、あとは色づくのを待つところです。



こちらはドイツの品種、エヴァ・パープル・ボールという品種。


  
園芸ハウスの中に夏用のレタス苗を植え付けました。レタスは暑さと湿気に大変弱く、7月、8月に関東南部の平地で育てるのは難しいとされます。というわけで、これまで作ったことはないのですが、やはり新鮮なレタスを夏にもお客様に提供したい。そこで、暑さに比較的強いとされる品種をミックスした種子をまいて見ました。まだ3~4センチの小さな苗ですが、今のところ元気です。

  

こちらはレタスに似たキク科のサラダ野菜 エンダイブ(チコリーフリーゼ)。さわやかな苦味が特徴で私の大好物。夏に種まきして育てるのは初めてですが、レタス類より暑さに強いので大いに期待しています。

秋冬野菜・ハーブ その1

注文していた秋冬野菜・ハーブ の種子が到着しました。

7月に入って最初にまくのがキャベツ類(ブロッコリー、カリフラワーを含む)です。



2012-06-26

盛夏を迎える準備…そして、秋冬へ向けて

今日は早朝15 ℃まで気温が下がって寒いくらいでした。 でも、日中はよく晴れ、空気も乾いて、爽やかな風が吹く気持ちのよい一日でした。ちょうど、夏の北海道の気候。
みなさまの地方はいかがでしたか?
こんな日がズーと続くといいなぁ、なんて願いますが…、残念ながら本州ではそういう訳にはいきませんね。
照りつける太陽と寝苦しい夜の盛夏はすぐそばまで迫っています。

今日はそんな夏に備えようと、6月上旬にまいた盛夏取り用のズッキーニの苗を園芸ハウスの中に植えました。

苗は、こんな具合に発泡スチロールの箱に植えました。底は抜いてあって、地面と繋がっています。ズッキーニは雨に弱いので、こういう形で底上げ(高うね)にすることによって、水捌けを良くします。発泡スチロールは断熱効果も期待できます。
梅雨が明けたら、このあと、屋根に日除けの覆いを張って、暑さをやわらげます。 ラベンダーやナスタチュームなど、暑さに弱いハーブもここに集めます。

一方、21日の夏至を過ぎて、ほんのわずかずつですが、日の出の時間が遅くなり始めています。地球は太陽への傾きを北半球から南半球へ戻し始め、冬へ向かう季節がはじまりました。来月に入ったらすぐに、冬のハーブであるパセリやフェンネル、冬野菜のキャベツやブロッコリー、カリフラワーなどの種まきを始めます。今日種子を注文しました。

2012-06-25

舌平目

ちょうど今が梅雨の折り返し点ですね。


盛夏を前にしたこの季節。
神奈川県西部の相模湾沿岸では、小さな舌平目が穫れて、たくさんお店に並ぶようになります。

小さくて薄ので、食べるところは僅かなのですが、ほかの魚にはない上品な旨みがあって、スープにするととても美味しいです。



先週末のお客様に、舌平目の出汁とズッキーニなどの畑の野菜で煮込んだスープで、ブイヤベース風のスパゲティーをお出ししました。とっても美味しかったと好評でした。

光ケーブルが切れる

今日は肌寒い一日でした。
朝7時の気温が16度、お昼が18度、そして午後4時をまわった現在が17.6度と、一日ほとんど変わりませんでした。

暑かったり、寒かったり…、気温の変化が激しいです。

みなさま、お風邪など召さうようお気をつけ下さい。

光ケーブルを飲み込んでいた家の前のクスノキ
さて、5日ぶりの更新になります。19日から20日にかけて通過した台風の影響で、インターネットを接続している屋外の光ケーブルが切れてしまい、しかもそれに気づくのに土曜日までかかってしまいました。

はじめ、機器の設定ミスかと思ってあれこれやってみても回復せず、土曜日になってはたと思い直してNTTに問い合わせたら、「切れてる!」ということが判明、午後遅くようやく直してもらいました。


一人で仕事をする様になって20年近く。
節約のために機械のセッティンなどは自分でやるようにしているのですが、動かなくなるとつい、自分のミスではないかと思い込む癖がついて、後手に回ることが多いです。(T_T)

工事をされた方によると、ケーブルの一部がわが家の前にある大きなクスノキの樹冠の中に取り込まれ、線に枝が接触していて、しかも枝が成長して木肌の内側に線を巻き込んでいたそうです。

ケーブルは風で揺れることを計算してたわみを付けてありますが、ここではクスノキによって片方がピンと固定されていたため、大風でゆすられてぷつんと切れたのだろう、ということでした。

「目が点」になるようなお話でした。

2012-06-20

台風 被害

昨夜から今朝にかけての台風通過は結構、大変でした。

みなさまは大丈夫でしたか?

私たちは、自宅入り口の道路に桜の木の大枝が倒れて道を塞ぐわ(これは隣地の宅地開発で木が切られ、雑木林の中で周囲の木に囲まれて育った若い桜が丸裸になって折れたもの)、両親の家のアルミ雨戸や物置の屋根が吹き飛ぶわ、畑ですくすく育って収穫が始まったズッキーニやイタリアインゲン、実が大きくなってきたパンプキンがズタズタになるやら、…。(T_T)

ただ、昨日雨の中で防風ネットを張ったトマト、ナス、ペッパーの若株たちは、トマトが一本折れただけで、みんな助かりました。

網目のネットを簡単な支柱で張っただけで、効果は疑問だったのですが、こんなに役立つとはおどろきです。

今日は、ズタズタになった野菜たちの修復作業。 ズッキーニは主幹(親ズル)が折れて(写真)難しいのですが、その他を何とか回復させてあげたいです。

2012-06-19

台風対策


台風が足早に近づいて来ましたね。

当地では午前中から、強い雨が降っては止み、降っては弱まりを繰り返しながら、次第に強い雨の時間が長くなっています。

みなさまの地方はいかがでしょうか。
どうぞ、お気をつけ下さい。


カイエンペッパー(前列)とトマト(後列)
青いのが防風ネット
ナス苗と防風ネット

まだ植えつけて一ヶ月にならないトマトやナス、唐辛子類。


今晩やってくる台風が予報通り日本列島を縦断するコースをたどると、南寄りの風が吹いて直撃を受けそうです。


私たちのいる場所は、ナウシカの風の谷みたいに、南の海へ開いた標高100メートルの深い谷を前にしています。風は正面から来ると同時に、海から谷へ入り込んだ風が下から拭きあげても来ます。


そこで午前中から今まで(午後3時半)、写真の様な防風ネットを設置する作業をしていました。




写真の花はナスの花です。

どうか、無事にすみますように。




2012-06-18

ボリジの花


雲の上の、空の色を写したようなボリジの花が咲いています。
花や葉にキュウリのような味わいがあるサラダ用のハーブです。

収穫が始まったキュウリを、ミントとヨーグルトのドレッシングで和えていただくのですが、そのトッピングにうってつけです。

ズッキーニのパン


今月誕生日を迎える北海道の娘に、ズッキーニのパンを作って贈ることにしました。

パンと言っても、ベーキングパウダーを使って砂糖も入れた、バウンドケーキの様な甘いパンです。

『アーミッシュ・カントリークッキング』(ジャパンクッキングセンター)という本に載っていたレシピです。作り方は簡単ですが、とても美味しいパンです。

アーミッシュ(Amish)という人達をごぞんじでしょうか?

アメリカで、電気や自動車といった現代文明の利器を使わず、西部開拓時代そのままの生活スタイルを守っている人たちです。16世紀スイスで興った宗教改革の一派を起源として、その後、打ち続く宗教戦争を逃れてアメリカ大陸へ移住し、「神と交わりながら自然と一体となった生活を送ることを第一義として」、平和と謙虚さ、自然との調和を尊重しながら暮らしているそうです。

この本は、西部モンタナ州のアーミッシュコミュニティーに伝えられた伝統的な料理を紹介したものです。収穫物である野菜や果物、乳製品などを神の恵みとして活かした素朴な料理がたくさん紹介されています。


日の出とともに起きて、一日中こまめに手働きをする人たちの料理ですから、あまり手をかけずに作れるのも魅力です。(ただし、肉体労働をしているのと、保存のために砂糖はかなり多く使っています)


レシピ です。


2012-06-16

子ツバメ


 子つばめ達(よく見ると、まだ白い羽毛が残っています)。 

今年も巣立って、宿の玄関前に勢揃い。

 人の暮らしのそばにいる小鳥たちにとっても、人間の家屋は安全な場所。歩き始めた人間の子が軒遊びするように、子つばめ達も、しばらく家屋周辺にとどまり、親の世話を受けたり、兄弟で遊んだりして過ごします。

ハーブの刈り取り

6月16日 19.8度(午前10時)
周囲は霧に包まれ、静かに雨が降っています。
みなさまの地方はいかがですか?

しばらく雨が続くというので、一昨日、昨日のうちに庭や畑のハーブを刈り取りました。

ラヴェンダー、セージ、ローズマリー、タイム、ミント(ペッパー&スペア)、ルータ(ガーデンルー)、ティーツリーなどです。


 
  

さっぱりした玄関回り…。
駐車場から宿へ上がるアプローチ…。寂しくなりすぎちゃったな。でも、今年の夏が花壇を休ませます。

ふと見ると、ローズヒップ(ドッグローズRosa pendulinaの薔薇の実)が大きくなっていました。

そして、真綿のようなティーツリー(オーストラリア原産の薬用ハーブ)の花も。全草(全体)からユーカリに似た清涼感のある良い香りがします。


2012-06-15

幼果…野菜や果物の赤ちゃんたち

2012/06/15 曇り 18.2度(午前6時半)


おはようございます。
梅雨の晴れ間の五月晴れは昨日一日だけでした。今朝は青空に白い絵の具を塗り広げたような空。南の海上にはどんよりとした雲があって、だんだん近づいてくるような気配です。
このあとしばらくは雨の毎日だそうですね。

みなさまの地方はいかがですか?


さて、畑をのぞくと夏野菜や果物に可愛い実がなりはじめました。


ズッキーニ


ズッカ・ルンガ・ディ・ナーポリ(ナポリの長物)…落花生のような円錐形のカボチャ。随分大きくなるそうです。>>リンクのイタリア人のおじさんが抱えてるのは14キロを超えるそう。


パンプキン・オータムクラウン。シンデレラの馬車のような王冠型の美しいカボチャになります。


こちらは半ポンド(約250g)ほど、手のひらサイズのパンプキン・スイート・ダンプリング(甘いお団子)。>>ベージュ地に深緑の斑模様が入る美しいミニカボチャになります。


ブルーベリー。今年はほんの少し。


ブラックベリー


洋なし


先週植えたイタリアントマト(Follia)に、もう実がなっていました。


2012-06-13

ズッキーニ

一足先に植えつけたズッキーニ、ローマ種インゲン、本格的に収穫が始まりました。



アーティチョークとズッキーニ「イタリアの縞模様」の実と花、平たいさやのローマ種インゲン。

以下は先週日曜日のお客様(ベジタリアンコース)のメニュー。ふんだんに使っています。


ランチ前菜…人参、ズッキーニ、さやインゲンのカポナータ、野菜スープで炊いて羊のチーズで味をつけた玄米サラダ、アーティチョーク



ランチ グラタン料理…ソースはいつものアンチョビに代えて、自家製野菜ブイヨンと塩麹で味付けました。



ランチ スープ&パスタ料理…アーティチョークをスープベースにした野菜煮込みスパゲッティ。



さて、ズッキーニは北米大陸の乾燥地帯原産なので、とにかく雨に弱いです。梅雨の一ヶ月を経過するうちに弱って枯れてしまいます。そこで、もう一度種まきして、若く元気な苗で悪条件を乗り越え、梅雨明け後に、暑さをよけながら栽培する方法があります。でも、これが高温多湿の日本の夏では難しく、去年、挑戦したのですが失敗。今年もう一度、リチャレンジです。

夏野菜…唐辛子類の植え付け

先週末、唐辛子類の苗を植えつけて、3月から種まきして育ててきた夏野菜作りも一段落しました。

今年作った唐辛子類は
  
Mini Red Bellという、赤くて甘いパプリカ品種。
  
 Friggitello という甘い青唐辛子(ペペローネ)。イタリア南部カラブリア地方の伝統品種で、肉厚でジューシー、グリルして食べるとたいへん美味しいそうです。名前はfriggere(揚げ物にする、油が煮えてジュージューする)からきているのかな?
去年作ったギリシアの品種FLORINES がいまいちだったので、今度こそと期待したいです。
  
そして、こちらが辛い唐辛子(ペペロンチーノ)の代表種 カイエンペッパー(cayenna )。
唐辛子の赤は、イチゴの赤とも、トマトの赤とも違って、また特別な魅力がありますね。