2013-05-24

アーティチョーク 大収穫

箱根の海沿い、午後3時をまわったところです。

今日も快晴、キラキラと輝く日差しが降り注いでいます。
野外は25.5度と夏日になっていますが、室内に入るとちょうど20度で、過ごしやすい一日です。 

今日はアーティチョークの大収穫。
昨年、新しい「IMPERIAL STAR」という品種を種まきから育てました。


アーティチョークは通常、種まきしてから収穫できるのは三年目なのですが、これは一年目から取れ、しかも普通2、3個というところが、6~8個も取れるという早生・豊産種。
おまけにカルドンの様に葉も食用になります。 

たしかに生育が良くて、背丈は見上げるほど、2メートルくらいに育ってびっくりしました。

食用となる蕾も、小さいものを入れれば一株で10個近くできています。 

でも、通常の品種に比べサイズはかなり小さく、トゲトゲもサボテン並みにすごいです。だいぶ刺されました。(^_^;)
(写真、バケットの左側大きなもの2個が、通常の品種で、しかも刺のない「ロマネスコ」、その他が、新しい品種です。 )

アーティチョークを、召し上がったことのない方に説明するのはなかなか難しいのですが、ほんのりとした苦味と、筍のような、あるいは栗のような食感と旨味、そして食べた後にお腹がスーとする清涼感があります。

サラダやグラタン、スープ、ソテー、いろいろなお料理に使えます。

 新鮮なものが一番美味しいのですが、高温多湿に弱いので、梅雨に入ると株は枯れていってしまいます(でも、タンポポと同じように地下部は残り、秋以降に再び成長する冬・春型の植物)。
早めにとって、ハート(芯の部分)を塩茹でにして、保存します。 



この写真は花が咲いたところ。輝くような貝紫(ローヤルパープル)のたいへん美しい花が咲きます。
 Die reiche Ernte von der Artischocken!

2013-05-23

エシャロットの保存

今日も、暑いですね。
箱根の海沿い、午後2時を過ぎたところで野外は気温27度を示しています。

夏野菜の植え付け作業の続きですが、日が高くなってからはバテてしまいました。
まだ、暑さに慣れていないんですね。 

そこで、先日収穫して積んでおいたエ・シャロットを結束し、竿に吊るして乾燥保存の仕上げをしました。

軒下で時間かかりましたが、空気は比較的乾いているので、海からの風がそよそよ吹いて、気持よかったです。

 これで、夏の終わりくらいまではエ・シャロットには困りません。

 Schalotten aus meinem Garten.





ドクダミ・シロップ

このところ、シロップ作りに凝っていますが、とうとうドクダミのシロップまで作ってしまいました。

ドクダミに加えて、アップルミント、カモミール、生姜も加えて作ったのですが、最初はさすがに匂いがきつくて、ハーブシロップというよりは、魔法使いの薬を作っているような感じでした。

でも、クエン酸を多目に入れて苦味を消し(苦味成分はアルカリなので酸を加えると中和できる)、シナモンやクローズ、アニスなどのスパイス類でマスキングして、じっくり煮こむレシピでやってみたら、なかなか美味しく出来ました。

スピリッツ(焼酎など)で割ると養命酒みたいな味です。 

ドクダミは、動脈硬化の予防、体内の毒素の排出(利尿作用)、免疫力の向上など、多くの効用を有する薬草です。 効きそうです。


 Dokudami-Sirup "Dokudami" ist ein der wichtigsten Kräuter in Ostasien.

2013-05-22

イチゴドレッシングと苦味野菜サラダ

私は、週末と日曜、宿のお客様の仕事を終えたあと、月曜日と火曜日は、老人福祉施設で夜の宿直のアルバイトをさせていただいています。

今日 水曜日の朝は夜勤明け。

お腹が減ったので、帰って来てから、いま、次から次へと成るイチゴと、花が咲き始めて苦さが増したレタスやエンダイブ、ルッコラなどを摘んで来て、イチゴドレッシングのサラダを作ってみました。




 ドイツのお料理サイトで、苦味野菜を美味しく食べる木苺ドレッシングのサラダのレシピがあって、それを真似して作りました。 

今年は木苺(ブラックベリー)が不作なのでイチゴで代用。

材料は、
●ドレッシング;生のイチゴ、エ・シャロット(玉ねぎで代用可)のみじん切り、バルサミコ酢、植物油、お豆腐、マスタード、塩、胡椒、夏みかん果汁、カシュウナッツ、それぞれ適量をミキサーに入れてピューレに状に。 

●サラダ;畑から取ってきたレタス、エンダイブ、ワイルドルッコラ、夏みかんとイチゴの実、チコリーの花(青い花びら)、そしてカシューナッツ。

●サラダにドレッシングを混ぜて、出来上がり。 甘酸っぱいイチゴドレッシングが苦味野菜を包んでくれて、とても美味しくいただけました (^^)! 

お腹がスッキリしますよ!。


さて、週の真ん中は畑仕事。 今日も、トマト苗の植え付けです。

2013-05-20

ハーブ シロップ その2 

さて、庭では香料用のアルパインローズの花が咲き始めました。ヨーロッパ原産の野生バラの系統で、観賞用の栽培バラに比べると丈夫で無農薬で育てられます。


ローズゼラニュームもいまが花盛り。

そこで、先日のセージシロップに味をしめて、香りの良いバラとローズゼラニュームを使って、ハーブフラワーシロップを作って見ることに(^^)v

さっそく収穫して来ました。


今回は生の花で漬け込むのではなく、長期保存出来るように、グラニュー糖を溶かした熱湯に花を入れ、煮沸してから自然に冷ますという方法を持ちいました。

香りは生のものより落ちますが、保存性は高まります。バラとローズゼラニュームだけでは量が少なかったので、セージも加えました。


  1. 分量は、材料1に対して、砂糖1.25、水0.6+クエン酸適量 の割合に従いました。
  2. 材料を砂糖と一緒に煮てシロップを作り、それを漉し器で濾してから、煮沸消毒した保存用のフタ付き瓶に詰めました。
  3. 瓶はボルミオリ・ロッコというイタリア製のものをamazonで見つけました。オシャレでなおかつ機能的かつ安価で、なかなか優れています(ただし耐熱ガラスではないので煮沸消毒は注意深くやらないと割れてしまうのでご注意)。

同様に、畑のいちごと…

カモミールでも作りました。


みっつ、揃って記念撮影!


ハーブ・シロップ その1 セージ・シロップ


咲きそろったセージの花があまりに綺麗だったので、ハーブシロップにすることを思い立ちました。(セージを始めとしたサルビア類の花は、観賞用には水揚げも悪く、すぐに花が落ちてしまい適しません。ならば、飲み物にしてしまおうと…(^_^;)

ドイツのお料理レシピにも、ザルバイ・ジールップ(Salbei sirup)と呼んでいろいろな作り方が紹介されていました。風邪や気管支の痛みを緩和する効果もあるそうです。

作ってみました。

一週間経って、美しいグレナディン(ザクロリキュール色)に!

いろいろな作り方がありますが今回は…
  1. 花をよく洗って汚れを落とし、水気を切ってから、容器に入れ、等量の氷砂糖を上から入れました。
  2. そして、シロップが出来るのを早めるために、水500mlに等量のグラニュー糖を熱湯で溶かしたものに、保存性を高め(酸化防止)味に減り張りを着けるためにクエン酸を適量加えた砂糖水をかけました。
  3. 一週間目で美しいグレナディン(ざくろリキュール)色に。火を加えていないので、生の花の香りがそのまま生きて、たいへん美味しい飲み物になりました。氷と水や炭酸と割るのももちろん、赤ワインに少し加えて頂いたものがとても美味しかったです。古代ローマにこうしたワインの飲み方があったそうです。




最近のメニューから…朝食


新鮮なイワシを一晩ハーブと塩で漬け込み、圧力鍋で野菜と一緒に骨がとろけるまで蒸して、オリーブオイルに漬け自家製オイルサーディンに、新鮮な青菜のミックスサラダ。
新ジャガとエシャロットを炒めてナッツを加えて焼いたポテトケーキ、小松菜と厚揚げとエリンギキノコの南スペイン風味炒め、ベビーフェンネル入りオムレツ。


スープは前日のお刺身マリネに使ったカマスのアラ(骨)とレタスの芯、エシャロットなどの野菜でとった出汁に、潰したひよこ豆を加えました。

パンは自家製のベーグル。ゴマ風味とレーズン、アニスシード入りです。




最近のお料理から…夏野菜、第一弾ズッキーニを使って(ディナー)

今年も夏野菜を、丈夫で美味しいイタリアやフランスの品種を中心に、種から苗を育てています。
連休が終わり、ズッキーニ、パンプキン、トマト…と、苗の定植(ポットで育てた苗を畑に植える作業)を開始しました。

その中から、まずズッキーニの花が咲き始めました。


ズッキーニは主にメキシコから合衆国南部の乾燥地帯が故郷のカボチャの一種。オス花とメス花があって、「実(果実)」はメス花に着き、写真の様に花が咲く前からメス花の根元に小さな実ができています。

花が終わってしばらく置くと、実は細長く伸び、また太って来ます。
ただ、まだ株が小さいので成長の負担を減らすために実は大きくせず、花付きのミニサイズで収穫しています。



ズッキーニは、この花も美味しいんですよ。

先週、その初物をズッキーニ尽くしのメニューにして、奥様のお誕生日記念でご利用いただいたお客様に召し上がっていただきました。

まずは前菜、いつものお米のサラダ(地元小田原のお米に湘南茅ケ崎産の黒米を加え野菜の出汁で炊いたご飯サラダ)に、採りたてのミニズッキーニと人参、フェーヴェ(フランスそら豆)を低温蒸しにしたあとオーブンでさっと焼いた温野菜サラダ。

グラタンには、先日収穫したエ・シャロットに加え、ズッキーニの花も入れました。チーズとアンチョビクリームに合ってとても美味しいんですよ。


お魚のマリネーと生野菜のミックスサラダ。お刺身は本カマスで、塩とレモン汁で身をしめたあと、ワインビネガーに漬けた玉ねぎ、カクテルトマト、そして今が旬のアーティチョークのハート(蕾の芯の部分)を刻んだものとオリーブオイルで和えてもの。青菜のサラダは、2種のレタス(ロメインとグレナディン)とワイルドルッコラ、ベビーフェンネル、人参、玉葱。そして、燻製鯖(サバ)と豆乳ヨーグルトのディップを添えました。
パンももちろん自家製で、フォカッチャ(ピザ生地)パンです。

お料理最後のスープスパゲッティは、レタスの茎で旨味を出したスープに、羊のチーズを掛けて炒めたズッキーニの花をたっぷり加えました。
花芽を伸ばしたレタス(ロメイン種)の茎…これが旨味があって美味しいんですよ。


デザートは、カボチャとカモミールシロップで作ったアイスクリームです。青い星のようなボリジの花をトッピングに!



2013-05-14

ニンジンも…

2月に種まきしたニンジンがとれはじめました。
とっても柔らかくて甘いです。

エシャロット 大収穫




日本でエシャロットという名前で売られているのは偽物で、実はラッキョウの若取り品。
本来のエ・シャロットというのは香りの良い小型の玉ねぎです。

すでに、グラタン料理などにしてご紹介していますが、炒めるとユリの花に似た上品な香りが楽しめるグルメ野菜のひとつ。

とても美味しいです。

収穫した後、軒先に吊るして乾燥させて保存します。

ズッキーニとカボチャの植え付け

夏の訪れを告げる卯の花が咲き始めると、これまで優しかった周囲の自然が急に勢いを増して、時に禍々(まがまが)しいほどの存在になります。

周囲の雑草たちが急に育って、草取りに追われています。

さて、3月上旬に種まきした夏野菜の苗が育って来て、順次植え付けを始めました。


こちらはズッキーニ。STRIATO D' ITALIA(イタリアの縞模様)という、イタリア・フランキ社の品種。
もう小さな実も付き始めています。


こちらはカボチャ。 フランスの品種で、Potimarron または、 Potiron doux d'Hokkaido (甘い北海道カボチャ)という赤皮の栗カボチャ。
ヨーロッパでは、何故か赤皮の栗カボチャを「Hokkaido」と呼んで、ドイツのベジタリアン料理レシピサイトなどでもよく使われています。 というわけで、今年はじめて作ってみます。 もうすでに、小さな実が着いた雌花の蕾がついています。




カボチャは他に、昨年も栽培して美味しかった、スゥートダンプリングという、淡いクリーム色に濃い緑のシマシマの入る美しいミニカボチャ。


そして、オータムクラウンというシンデレラのカボチャの馬車みたいな、美しい形をした中型カボチャの苗を、それぞれ育てています。





2013-05-12

セージシロップ Salbei Sirup




先日仕込んだセージのシロップを試飲してみました。いや、さっぱりしていてこれは美味しいです。

苦味や青臭さはなく、香りもソフトになってお子様にも喜んでいただけそうです。黒くなるかなぁ…と思っていたのですが、美しいルビー色になりました。水で薄めると淡いピンク色になります。

日本ではあまりハーブシロップは普及していませんが、諸外国ではherb syrupなどで検索するとたくさんのレシピが出てきて盛んのようです。ミント、ローズマリー、タイムなどの定番のハーブのシロップもあって、いろんなハーブで作られています。レモンなどの柑橘類、林檎やナシ、さらに生姜などと一緒にブレンドして作るものもありました。

お子様にはハーブティーよりも飲みやすいと思います。また、カクテルやお菓子作りにも使えるので、応用範囲も広く利用できそうです。

2013-05-10

レモンの花

私たちの庭やその周囲では、レモンの花をはじめ、温州ミカン、紀州みかん、夏みかん、ハッサク、日向夏、ライムなど…、柑橘類の花がいっせいに咲き始めました。たくさんのみかん園がありますので、この時期、地域の全体が爽やかで甘酸っぱい柑橘類の花の香りで満たされます。これは、ちょっと自慢してもいいかな、と思います。

卯の花 "U-no-Hana"



おはようございます。今日の箱根の海沿い、空は少し霞んでいますが良いお天気。9時40分現在、ちょうど20度です。今日は旧暦の卯月朔日(4月1日)、月の満ち欠けを指標とした東アジアの暦では、今日からが夏になりますね。写真はこの時期の代表的な花で、月の名前にもなっている卯の花。何種類かありますが、私達の地方ではマルバウツギという種類が多いです。

「わが宿の垣ねにさける卯の花は うきことしげき世にこそ有(あり)けれ」 源実朝
(私の宿に咲く卯の花は、心悩むことばかりの多いこの世の中でこそ、咲いているのだなぁ。…私もそのようでありたい)


Diese Pflanze ist "U-no-Hana".
Eine der japanischen Frühsommerblumen.