2013-10-30

季節の絵の具

おはようございます。
雨上がりの朝、箱根山の海沿いも青空が戻ってきました。午前10時現在、20.4℃。昨日までの寒さ…この秋はじめてセーターを着ました…も和らぎ、穏やかな一日になりそうです。

みなさまの地方はいかがでしょうか。
お変わりはありませんか。


駐車場から宿へ上がるアプローチ上の花壇に、今年もイソギクとイソブキの黄金色の花が咲き始めました。
黄色い秋の日差しと共に、晩秋の今の季節を彩る自然の絵の具です。

イソギクは、キク科キク属(Derndranthema)の野菊の一種で、千葉県の犬吠埼から静岡県の御前崎までの関東南部、東海地方東部と伊豆諸島の沿岸地域のみに自生します。いわゆるフォッサマグナ要素(伊豆箱根富士火山帯から新潟県糸魚川東部付近までの地理的環境にのみ見られるフロラ=植物相)と呼ばれる植物です。

普通の菊の様な花弁状の舌状花がなく、中心の頭状花のみですが、それが鮮やかな黄金色で、海岸植物特有の厚手で銀色の縁のある緑の葉との対象が美しく、昔から栽培もされてきました。民間薬としても、しもやけや腫れ物の治療に利用されてきたそうです。


写真中央の舌状花を持つ、やはり黄金色の花がイソブキです。
福島、石川県以南の日本、琉球列島の海岸沿いに自生するキク科の植物で、葉の形がフキに似ているのでこの名があります(葉がツヤツヤしているのでツワブキとも呼ばれ、こちらが標準和名です)。

強い抗菌作用を持つヘキセナール(青葉アルデヒド)とタンニンを含み、昔から傷や傷んだ肌を治療する民間薬として用いられてきました。また、春先に伸びる新葉の葉柄はフキ同様に食用に出来、フキとは違った青葉アルコールの清々しい香りがあり、とても美味しいです。

ただ、ピロリジジンアルカロイドという肝臓に負担をかける物質を含むので、食用にする場合は十分なアク抜きが必要だそうです(これはフキやフキノトウも同様です)。私達は甘酢漬けのピクルス(アク抜きになります)にして楽しんでいます。

2013-10-29

林檎ビール

岩手のベアレンビールから、地元の新鮮な林檎を使って、100年前のドイツビールの醸造法で作られた林檎のビールが届きました。

醸造所で新鮮なりんごを直接しぼった果汁に、ビールの素になる麦芽汁を加え、出来上がったビールを酵母もリンゴ成分もそのまま瓶詰めしたアップルラガー。

アップルラガーを濾して味わいをすっきりさせた、クリスタルアップルラガー。

麦芽汁を加えず、りんご果汁だけを発酵させて作ったシーダー(英名サイダー)
の3種類。

さっそく、試飲させてもらいました(まず、アップルラガー)。

栓を開けてグラスに注ぐと、自然な林檎の香りと甘さがふわ~と広がります。
のどごしはビール。

一気に飲んじゃいました。
美味しかったぁ(笑)。

ステキな女性のお客様におすすめです!


ソイミートを使ったビーガンランチ

最近のお料理…ビーガンランチ…から。

みなさんは、お肉アレルギーやベジタリアン向けに作られているソイミートというのをご存知ですか? 大豆を原料に、お肉の食感に似せて作られた植物性タンパク質の食品です。脱脂大豆粉を植物油脂でつないでフリーズドライなどの製法で作られるものです。
欧米ではすでに広く普及し、いろんいろなレシピが本やサイトで紹介されていうので、ぜひ、作ってみたいと思っていました。しかし、日本では一般のお店には売っていません。
でも、インターネットで調べると、すでにいろいろなメーカーから作られ販売されていました。

さっそく、取り寄せて作ってみました。
とても美味しかったので、さっそくお客様のお料理に取り入れました。



フィレ肉タイプを使ってフリッター(唐揚げ)を作りました。一緒に醤油漬けしたゴボウの薄切りもフリッターにして盛り合わせ。キノコスープの葛あんかけをソースにしてお出ししました。

付け合せはグリューンコールとレタス、ザウワークラウトのサラダ。




こちらは、ひよこ豆のスープとペンネマカロニに、ひき肉タイプのソイミートとカルドンの炒めものをトッピング。

美味しい! これなら好きなだけ食べれる! と、喜んでいただきました。

お風呂温室

急に寒くなりましたね。
今朝の気温は13度まで下がりました。


今年もお風呂場温室はじめました。



バンドフィネティアというランの花が咲き始めました。
日本の風蘭(フウラン)と東南アジアのバンダというランの交配種です。



in Badezimmer

合宿

先週末(10/25~26)は、大学生の和太鼓と演劇のグループが合宿をしてくれました。

来月の学園祭、再来月の自主公演へ向けて、和太鼓と演劇を組み合わせた「和太鼓オペラ」の上演を目指しているそうです。

頑張れ!




2013-10-25

大きくなったキャベツたち

みなさま、こんにちは
箱根山の海沿いも、今日は雨降りの一日になっています。まだ、強い風も吹かず、雨脚も静かです。午後1時半現在19.6℃。

関東の雨のピークは今晩から、西日本ではすでに大雨になっている様子。台風は沿岸を通過して行く様ですが、最近の台風の被害は近づくはるか前から大雨や突風・竜巻の被害によるものです。どうぞ、みなさまお気をつけ下さい。



さて、畑のではキャベツたちがずいぶん大きくなってきたのでご紹介します。大きいものでは、葉を広げた株の直径が70~90センチくらいに育っています。結球キャベツの場合は可食部分の玉はまだ巻き始めたばかりですが、玉にならない葉キャベツ類は食べられるようになりました。




まず、結球キャベツから。こちらはドイツ語でスピッツコールという尖り型の円錐形に結球するキャベツ。可食部分はこれから中心に出てくる葉が丸まりながら出来てきます。ザウワークラウト(キャベツの漬物)に向く品種です。


こちらはフランスの大西洋側、ボルドー地方で古くから栽培されて来たという伝統的な結球品種。葉が薄くて繊細で、それがゆるやかに巻いていきます。コールスローなどサラダにするととても美味しいです。昨年に続いて栽培しています。


こちらは、イタリアの結球品種で、葉がちりめん状にチヂミのあるサボイキャベツと呼ばれる系統。肉厚で風味が強く煮込み料理に向く品種です。





こちらは、スピッツコールの赤キャベツ版。9月下旬に遅まきしたものなので、まだ小さい苗ですが、葉脈が赤く染まっているのがお分かりになるでしょうか。結球を始めると赤いキャベツになります。赤いキャベツは葉が少しかためになるのですが、この品種は柔らかく、サラダに最適な品種だそうです。



ここからは非結球系、つまり玉にならずに、普通の植物の様に葉を広げる系統のキャベツです。こちらがむしろ、キャベツの原型に近い形になります。この緑のタコが足を広げたようなキャベツは、カーボロ・ネロ・トスカーナ(トスカーナの黒キャベツ)というイタリアの品種。ビタミン、葉緑素、葉酸たっぷりの黒々とした葉が特徴です。一見すると硬そうですが、葉は柔らかく、これから寒くなると甘さが増していきます。煮物の他、ソテーにするととても美味しい品種です。もう、栽培をはじめて5年目くらい。欠かせない冬野菜の一つです。


こちらはドイツでよく栽培されるグリューン・コール(緑のキャベツ)。葉の縁がフリンジとなるおしゃれな非結球=葉キャベツです。寒さに強い品種で、冬が暗く長いドイツなどヨーロッパ中北部で、冬場の貴重なビタミン供給源となっているそうです。黒キャベツとはまた違った味と食感(黒がイタリア的とすると、こちらはドイツ的)で、やはりソテーにすると美味しいです。中心の若い葉はとても柔らかいのでレタスと一緒にグリーンサラダにも向きます。



ここからは、蕾を食べるキャベツ。緑の蕾をいただくブロッコリーです。今年はブロッコリーだけで4品種を作っています。まず写真のカラブレーゼというイタリア南部カラブリア地方の伝統品種。日本の改良種よりも病害虫に強く、脇からミニサイズの蕾が次から次に出て収穫期も長いので頼りになる品種です。蕾が柔らかいのも特徴で、サラダにするには食感が物足りないのですが、ペーストにするのに向いていて、パスタやジャガイモのソースにすると美味しいです。

他のキャベツや以上のカラブレーゼはタネから育てたものですが、カラブレーゼだけが2株しかできなかったので、以下、花屋さんで売っていた3品種の苗を追加で栽培しました。

日本の代表的品種緑嶺(りょくれい)。さっとして湯通して冷水に取るとシャキシャキした食感が楽しめるサラダ用ブロッコリー。

スティックセニョールという、蕾の茎が柔らかく長く伸びてその部分をいただく茎ブロッコリー。

小さな蕾がたくさん取れるというミニブロッコリー。


こちらは、白くなる蕾を食べるカリフラワー。もう、二回りくらい成長すると中心から茎を伸ばして花芽が成長し、カリフラワーに成っていきます。今年はアメージングというミニタイプの品種を栽培してみました。


こちらは芽キャベツ。ベルギーで発達したキャベツ品種なのでブリュッセル・スプラウトとも言います。写真のように縁が少し内側に向いたおしゃもじ型の葉になるのが特徴で、この後茎が太く長く伸びていって、その茎に小さなキャベツがくっつく様にたくさん出来てきます。



こちらは菜の花です。チーマ・デ・ラーパというイタリアの菜の花品種。日本の菜の花はアブラナやカラシナの系統の菜っ葉を改良したものですが、こちらはカブの系統の菜っ葉の菜の花です。日本のものの様な苦味はなく、代わりにぴりっとした辛味と木の実に似た風味があります。早生なので11月中旬頃から蕾が上がって食べることができます。


チーマ・デ・ラーパの菜の花。



2013-10-23

ビーガン・ファストフードのレシピ本

みなさま こんにちは

今日の箱根の海沿い、台風27号に伴う前線の影響でどんよりとした曇り空に覆われています。南の風景は、伊豆半島がかろうじて見えるだけで、海も島々も雲の中に沈んでいます。午後2時10分現在、19℃。まだ夏服(ニットの半袖)でいるのですが、さすがに肌寒いです。
また、台風、それもふたつ。

標高135メートルの私達のところから見下ろしても、海はもうだいぶ荒れているのが見渡せます。
みなさまの地方は、いかがでしょうか。
お変わりありませんか。

写真はいま、ドイツのベジタリアン料理界で人気のコッホ(料理人)Jérôme Eckmeierさんの新しいレシピブックです。

Amazonで予約していたのが届きました。
マクロビオティックなど日本の菜食主義の見方からすると「邪道」と怒られちゃいそうな、ハンバーガーなどのファストフードをビーガン(純菜食)料理としてものです。


調理が簡単で、満足感も得られるので、フランス人やイタリア人みたいに料理に気をつかわないドイツ人には、環境によく健康にも良い菜食ファストフードはもって来いの人気になっているそうです。

実は、高度成長時代に子ども時代を過ごした私達にとっても、日本の伝統的な食よりは、カレーやハンバーグ、インスタントラーメンといったファストフードの方が馴染みがずっと深いですよね? 

という訳で、いろいろ学べるところがありそうです。
Jérômeさんのブログ

2013-10-22

豆まき

こんにちは、今日の箱根の海沿いは、どんよりとした厚い雲におおわれ、朝方少し雨がぱらつきました。12時16分現在19℃、少し肌寒いです。
みなさまの地方は、いかがでしょうか。
お変わりはありませんか。




今日は、お豆の種まきの準備をしています。

もうこの数年、ひるさいどはうすの定番になっているのが、フランス語でfève(フェーヴェ)と呼ばれるソラマメです。 日本のソラマメ品種に比べるとマメの大きさは半分以下で小さいのですが、その代わり鞘(サヤ)は大きくなると30センチくらいになり、その中にお豆がたくさんつきます。

また、日本のソラマメはちょっと臭みがありますが、フランスやイタリアを中心に栽培されるこのfèveにはその臭気がなくて、代わりに花の香り(ソラマメの花の香りはユリに花に似ています)がします。
最大の特徴は、日本のソラマメが一斉収穫といって、熟してからいっぺんに収穫しなくてはならないのですが、こちらは未熟なうちから収穫できて、それ故収穫期が長く、なおかつ若いものは生でも食べられるところです。これが、なんとも言えなく美味・珍味です。

中近東や地中海地方原産のソラマメやエンドウマメは、関東以西の日本では秋に種まきをして発芽させ、小さな苗の状態で冬越しさせたあと、春に成長して花を咲かせ、初夏に実をつけて収穫します。あんまり早く種まきすると、苗が大きくなり過ぎてしまい、冬の寒さに当たって枯れてしまうことがあるので、十分涼しくなってからの晩秋に種まきをします。小さい苗の方が耐寒性があるのです。ただ、あまり小さくても、冬が長かった場合春の成長が遅れるので、どのへんのタイイングで種まきするかがポイントになります。

日本では、1990年代後半から2000年代にかけて、エルニーニョが多発し冬が暖かい年が多く続きました。そこで当地ではすっかり、豆類の種まきは10月では早すぎて、11月に繰り延べていました。

しかし、2000年代末から2010年になると、夏が暑く長くなると同時に、冬も寒く長くなる傾向があらわれています。 去年、一昨年と、冬は寒かったですよね。 今年はどうでしょうか?

気象庁の長期予報では、「12月から2月にかけての気温は、全国的に平年並みか低い」ということで、今年も寒くなりそうです。そこで、今年は早めに種まきをすることにしました。

暑い夏に、寒い冬…、気候はなんだか極端になっていくようです。

冬を越すソラマメの苗

ソラマメの花(ユリに似た良い香りがします)

フェーヴェソラマメの若いさや

左からフェーヴェ・ソラマメとエンドウマメ(グリーンピースとさやごと食べれるスナップエンドウ)

フェーヴェ・ソラマメとズッキーニ、ルッコラの花のスパゲティー。

2013-10-21

夏野菜にありがとう

ナス(イタリアの品種ビオラ・ディ・フィレンツェ)とスィートペパー(イタリア品種ドルチェイタリアーノ)、唐辛子(カイエンヌ)…今年最後の夏野菜の収穫を終えました。





唐辛子は、お塩と植物性乳酸菌で発酵させて旨みを増やした後にお酢を加えて唐辛子ソースにします。ひと瓶には、フレッシュバジルをたっぷり加えてバジル味の唐辛子ソースにしました。ナスはサルサ味のピクルスに、スィートペパーは葉と一緒に佃煮にしようと思います。

ハーブ企画のご利用

私達の宿では、ハーブ好きの人たちが、ハーブをテーマにした企画を設けて利用していただいています。

先週末は、合気道家で医師のOさんが美と健康をテーマに主催され、ハーブコーディネーターの土橋みゆきさんをお招きした和ハーブ講習、ひるさいどはうすの眺めの良いお風呂を使ったハーブの足湯、そして野菜とハーブたっぷり使ったディナーを楽しむ一日を企画してくださり、みなさんに楽しんでいただきました。ありがとうございました。

●土橋みゆきさんは、西洋に負けず劣らぬ、日本のハーブの奥深さと楽しさを伝授してくださいました。
※みゆきさんのプロフィール

●お風呂では、伊豆東海岸と箱根の山並みを望むお風呂で、庭のハーブ(ローズマリー、セージ、ティーツリー、カルドン)とみゆきさんのご提供下さった和ハーブのブレンド湯に足を浸して、リラックスして頂きました。

●夜のディナーは…写真が取れなかったのですが、以下メニューを掲載します。

・前菜…地元小田原産新米キヌヒカリの胚芽米と根菜類のサラダ、キノコとイタリアナスのソテー。
・グラタン料理…ポテト、自家製パン、グリューンコール、黒キャベツ、カルドン(アーティチョークの仲間)のグラタン、自家製アンチョビクリームソース。
・魚のマリネとグリーンサラダ…魚は、朝どれのカンパチとウルメイワシ。カンパチはレモンとオリーブオイル、ハーブ(ディル、パセリ)とパプリカでマリネー、イワシはアボガドとハーブでたたき風に。サラダはレタスとエンダイブに、大根、人参、干し大根のマクロビサラダを添えました。
・パスタ料理…魚だしでたっぷりの野菜を煮込んだ豆乳味のスープで食べるスープスパゲッティー
・デザート…コーヒーリキュールに浮かべたカミツレのミルクアイスに、ショウガとサツマイモの甘いソースを添えて。
・ハーブティー…バラやラベンダーを中心に華やかなお花のハーブティー。


●朝食(写真)

・パン…北海道十勝「春の香りの青い空小麦」を使った自家製ベーグル 自家製ビーツと林檎のジャム添え
・お魚とサラダ…ハーブで一夜漬けしたウルメイワシのソテーと青菜のサラダ、ナスとトマトのサルサピクルス添え
・プレート…根菜類とキノコを加えたポテトケーキ、チリコンカン(チリビーンズトマト煮)、きのこオムレツ
・小鉢…カルドンと大豆ミートの炒めもの
・デザート…紅玉林檎のコンポート、豆乳ヨーグルト添え
・朝のハーブティー

2013-10-18

マクロビオティック料理の学び

先日、毎月学んでいるマクロビオティックのお料理教室(川内翔保子料理教室)。
今月もステキなお料理を教えていただきました。当日作ったお料理をご紹介します。
Teller von makrobiotischen küche,die ich habe am Kochklasse gelernt . (写真6枚)

秋から冬へ…。
メニューは「落花生ご飯」、「里芋コロリン味噌汁」、「高野豆腐といんげんの落とし揚げ…銀あんかけ」、「切り干し大根の梅酢サラダ」、「小豆とカボチャにショソン」。

身体をあたためるお豆や根菜類が素材に多くなってきました。


お醤油で煮含めたいまが旬の生落花生と玄米の炊き込みご飯。落花生の風味が玄米ご飯を更に深みのある味にした一品。

gekochter Naturreis mit Erdnuss


梅酢ドレッシングで戻した切り干し大根に、生の大根と人参の細切り、海藻のフノリ、青味に刻んだピーマンを盛ったサラダ。ドレッシングはノンオイルで、梅酢、醤油、ダシ汁、柚子果汁を合わせたもの。根菜サラダをさっぱりといただけるとても美味しいサラダでした。

Salat aus getrockneten Rettichschnitzel,rohen Rettich, rohen Karotte,roten Meeresalge und grünen Paprika mit Pflaumenessig-salatsoße




茶色い外皮を、そのすぐ裏側にある青い薄皮を丁寧に残しながら剥いた里芋と、乱切りにしてじっくり炒めたゴボウをダシ汁で煮込み、豆と麦の合わせ味噌を加えたお味噌汁。里芋は薄皮を残すとヌメリと旨みが汁に出ずに、さっぱりいただけます。

Misosuppe mit Taro-Kartoffel und Schwarzwurzel



高野豆腐といんげんの落とし揚げ…銀あんかけ。味付けしたダシ汁で戻した高野豆腐に平ザヤのモロッコインゲンを合わせて地粉でコロモを着けて揚げ、銀あんかけ(塩味のダシ汁と葛粉にあんかけ)をかけたお品。高野豆腐の揚げ物も美味しいですよ。

Frittiertes des Kōya-tofu mit dicke Suppe aus Pfeilwurzel.
Kōya-tofu ist kleingeschnittener Tofu, der im Freien in der Winterskälte getrocknet wurde.


お砂糖を使わないカボチャと小豆の餡を、卵やバターを使わないショソン=パイ生地で包んで焼いたデザート。塩だけで十分な甘さが出てました。
Kuchen mit süße Bohnenpaste aus Kürbis und Azuki-Bohne.






2013-10-08

光る海

おはようございます。
週の前半は、近所の福祉施設(特別養護老人ホーム)で宿直のお仕事をさせていただいてます。先ほど帰って来て、朝食と一緒にベアレンビール シュバツル(黒ビール)を飲ませていただきました。美味しい!
朝ビール、最高です(^^)。

今日は二十四節気の寒露(朝晩がめっきり寒くなって露が降りる頃)なのですが、今朝の箱根山の海沿い、また夏が戻ってきてしまった様な青空と暑さです。午前10時現在26℃の夏日、台風が日本海を通って行くので、湿った南風が強まり、この後まだまだ気温が上がりそうです。

みなさまの地方はいかがでしょうか?
お変わりありませんか。


今年…というよりは、この数年すっかり夏が伸びて、残暑がいつまでも続くようになりましたが、それでも旧暦九月の晩秋に入り、太陽の位置が低くなって、斜めからの朝の光りが海原を射してキラキラと輝くようになってきました。



キティーちゃんがたくさんいるようなピンクのイモカタバミや



鮮やかな黄色のコレオプシデージー、青紫の宿根サルビア・グァランティカといった秋の草花が咲いています。


さて、今日はこれからレタス苗の植え付けです。

みなさまも、良い一日をお過ごしください。

2013-10-06

ナシ、ジンジャーシロップソルベ添え

白と白で、色合いがイマイチですが、夏の新ショウガで作ったジンジャーシロップを使ってソルベ(シャーベット)を作り、ナシ(豊水)に添えました。「すごくよく合って、美味しい!」と、お客様にも好評です。ソルベにしなくても、冷やしたナシにシロップをかけただけでも美味しいですよ。

Nashi (Japanbirne) mit Ingwer-Sirup-Sorbet

わが家でもオクトーバーフェスト (^^)!



おはようございます。雨上がりの朝の箱根山の海沿いです。伊豆の山々の峰に横雲が分かれるように、青空がのぞき始めています。午前8時現在、22.6℃です。 みなさまの地方はいかがでしょうか。お変わりありませんか。

今年は、あちこちでオクトーバーフェスト=ドイツのビール祭りが話題になっていますね。 


わが宿でも、岩手のベアレンビール
https://www.facebook.com/baerenbierから、季節限定のフェストビールなど4種類のビールを取り寄せました。

ビール好きが集まって100年前のドイツの醸造法に学んで作られるビールで、コクと深みがあって、とても美味しいです。ビール…というより、大麦とホップを原料にしたハーブ飲料みたい。

このビールに合う、ベジタリアン料理がいろいろと浮かんできそうです。

Oktoberfest in unserem B&B !

2013-10-04

さよなら、ワイルドトマト

みなさま、こんにちは まもなくお昼です。
今日の箱根山の海沿いは、どんよりとした曇り空に覆われ、冷たく湿った北東風が…北を尾根で囲われているので直接吹き付けるわけではないのですが…頭上を通過していて、ひんやりとした空気に覆われています。午前11時半現在20.4℃。みなさまの地方はいかがでしょうか。お変わりはありませんか?


今日は、最後に残しておいたワイルド・トマトを片付けながら、チコリーやレタスの苗の植え付け進めています。


ワイルド・トマトは、中南米で古くから栽培されてきたとされる野生系のトマトです。小粒ですが、甘さと酸味のバランスの良さに、フルーティーな香り、濃く、そして皮が柔らかくて、とても美味しかったです。事務屋さんで、めったに褒めてくれないカミさんが、「これは美味しい」と言ってくれたので間違いはありません(笑)。お客様もびっくりしていました。ただ欠点は、花は咲くのですが、実付きがよくありません。花蜂などにしっかり受粉してもらわないと実がつかないようです。

普通の栽培トマト、特に市販されているものはビニールハウスで栽培されているのが殆どですから、ホルモン剤を利用して受粉しなくても着果するように作られています。でも、やっぱり野外で、蜂に受粉されて出来た実のほうが、しっかりした味になりずっと美味しくなります。

露地物のトマトが格段に美味しいのは、こんな理由からです。

トマトは、20℃以上の温度がないと色づきません。
これからはもう、野外では作れなくなります。
(なので、これから出回るハウス栽培のトマトは重油などをたいいて作られます。エネルギーの観点でいうと、環境にはかなり負担となる作物ということになりますね。

また、来年を楽しみにしましょう。

2013-10-03

エ・シャロットとニンニクの植え付け

Gten morgen.
Heute werde Ich die Knollen der Scalotten und Knoblauch anpflanzen.

おはようございます。

今日の箱根の海沿い、まずまずのお天気です。ただ、昨日の台風が置いていった暖かく湿った空気が残っているからか、南の海上は霞がかかって、そこに秋の斜めから射す日が当たって、海も空も渾然一体となって輝いています。午前9時半現在、25.1℃。蒸し暑さを感じます。

みなさまの地方は、いかがですか?


写真は、エ・シャロットとニンニクの種球です。
日本でエシャロットというとラッキョウ(Allium chinense)の若取り品をそう呼んで出回っていますが、本物のエシャロット(Allium aggregatum)は分球性の玉ねぎの一種で、甘み、辛味が少ない代わりに、炒めるとユリの花の香りに似た芳香とまろやかな味が得られ、美味しいソース作りなどには欠かせない香味野菜です。

一昨年から栽培していますが、一般の玉ねぎよりもむしろ育てやすく感じます。原産は中近東で、冷涼な気候を好む玉ねぎより暖かい地方だそうです。東南アジアでもエシャロットの系統の玉ねぎが栽培されているそうで、なぜ日本で普及しないのか不思議なくらいです。

手に持っている細長いものはフランスの品種。丸っこいのはイタリアの品種です。 いつも、お世話になっているタネ屋さん(ナチュラル・ハーベスト)から入荷の連絡が来て、すぐにショッピングサイトをのぞくと、種球はすでに在庫数点になっていて、あわてて注文しました。いまはもう手に入りません。日本ではなかなか手にはいらないので、私と同じ様に待ち望んでいたみなさんがいたのかと思うと、マニアックな連帯感と同時にちょっとライバル意識も感じました(笑)。

ニンニクはフランスの品種で、日本のニンニクより味も香りもソフトでまろやかです。最近日本でも、欧州産のニンニクが手に入る様になりましたが、刺激臭が少ないので使いやすいです。

ニンニクは冷涼な気候を好み、また十分な大きさを作るのに地力が必要で、日本でも青森など産地が限られていますね。私も何も考えずにやって、一度失敗しています。再チャレンジ、うまく地力をつけながら頑張ってみます。

2013-10-02

キャベツ苗の植え付け Die Setzlinge der Kehle in unserem Garten.

10時半を過ぎて、青空が広がってきました。
さて、キャベツなど、秋冬野菜の植え付け作業を続けます…。


いろいろなキャベツの苗。
今年は、スピッツコールと呼ばれる尖り型や、バカロンというフランスボルドー地方のキャベツ(葉が薄くて繊細)、フリンジの切れ込みのあり寒くなればなればなるほど美味しくなるグリューンケールや、イタリアトスカーナの黒キャベツなどを育てています。葉キャベツ(ケール)類は、来月上旬には収穫が始まります。


とんがりキャベツ=スピッツコールの苗。中心がまるまって来ました。


はじめて栽培する、グリューンコール。
フリンジタイプの葉が可愛いです。
寒くなると甘くなります。ペーストにしてパスタにからめていただくととても美味しいそうです。

楽しみですね。