2013-10-22

豆まき

こんにちは、今日の箱根の海沿いは、どんよりとした厚い雲におおわれ、朝方少し雨がぱらつきました。12時16分現在19℃、少し肌寒いです。
みなさまの地方は、いかがでしょうか。
お変わりはありませんか。




今日は、お豆の種まきの準備をしています。

もうこの数年、ひるさいどはうすの定番になっているのが、フランス語でfève(フェーヴェ)と呼ばれるソラマメです。 日本のソラマメ品種に比べるとマメの大きさは半分以下で小さいのですが、その代わり鞘(サヤ)は大きくなると30センチくらいになり、その中にお豆がたくさんつきます。

また、日本のソラマメはちょっと臭みがありますが、フランスやイタリアを中心に栽培されるこのfèveにはその臭気がなくて、代わりに花の香り(ソラマメの花の香りはユリに花に似ています)がします。
最大の特徴は、日本のソラマメが一斉収穫といって、熟してからいっぺんに収穫しなくてはならないのですが、こちらは未熟なうちから収穫できて、それ故収穫期が長く、なおかつ若いものは生でも食べられるところです。これが、なんとも言えなく美味・珍味です。

中近東や地中海地方原産のソラマメやエンドウマメは、関東以西の日本では秋に種まきをして発芽させ、小さな苗の状態で冬越しさせたあと、春に成長して花を咲かせ、初夏に実をつけて収穫します。あんまり早く種まきすると、苗が大きくなり過ぎてしまい、冬の寒さに当たって枯れてしまうことがあるので、十分涼しくなってからの晩秋に種まきをします。小さい苗の方が耐寒性があるのです。ただ、あまり小さくても、冬が長かった場合春の成長が遅れるので、どのへんのタイイングで種まきするかがポイントになります。

日本では、1990年代後半から2000年代にかけて、エルニーニョが多発し冬が暖かい年が多く続きました。そこで当地ではすっかり、豆類の種まきは10月では早すぎて、11月に繰り延べていました。

しかし、2000年代末から2010年になると、夏が暑く長くなると同時に、冬も寒く長くなる傾向があらわれています。 去年、一昨年と、冬は寒かったですよね。 今年はどうでしょうか?

気象庁の長期予報では、「12月から2月にかけての気温は、全国的に平年並みか低い」ということで、今年も寒くなりそうです。そこで、今年は早めに種まきをすることにしました。

暑い夏に、寒い冬…、気候はなんだか極端になっていくようです。

冬を越すソラマメの苗

ソラマメの花(ユリに似た良い香りがします)

フェーヴェソラマメの若いさや

左からフェーヴェ・ソラマメとエンドウマメ(グリーンピースとさやごと食べれるスナップエンドウ)

フェーヴェ・ソラマメとズッキーニ、ルッコラの花のスパゲティー。