箱根山の海沿いも、今日は雨降りの一日になっています。まだ、強い風も吹かず、雨脚も静かです。午後1時半現在19.6℃。
関東の雨のピークは今晩から、西日本ではすでに大雨になっている様子。台風は沿岸を通過して行く様ですが、最近の台風の被害は近づくはるか前から大雨や突風・竜巻の被害によるものです。どうぞ、みなさまお気をつけ下さい。
さて、畑のではキャベツたちがずいぶん大きくなってきたのでご紹介します。大きいものでは、葉を広げた株の直径が70~90センチくらいに育っています。結球キャベツの場合は可食部分の玉はまだ巻き始めたばかりですが、玉にならない葉キャベツ類は食べられるようになりました。
こちらはフランスの大西洋側、ボルドー地方で古くから栽培されて来たという伝統的な結球品種。葉が薄くて繊細で、それがゆるやかに巻いていきます。コールスローなどサラダにするととても美味しいです。昨年に続いて栽培しています。
こちらは、イタリアの結球品種で、葉がちりめん状にチヂミのあるサボイキャベツと呼ばれる系統。肉厚で風味が強く煮込み料理に向く品種です。
こちらは、スピッツコールの赤キャベツ版。9月下旬に遅まきしたものなので、まだ小さい苗ですが、葉脈が赤く染まっているのがお分かりになるでしょうか。結球を始めると赤いキャベツになります。赤いキャベツは葉が少しかためになるのですが、この品種は柔らかく、サラダに最適な品種だそうです。
こちらはドイツでよく栽培されるグリューン・コール(緑のキャベツ)。葉の縁がフリンジとなるおしゃれな非結球=葉キャベツです。寒さに強い品種で、冬が暗く長いドイツなどヨーロッパ中北部で、冬場の貴重なビタミン供給源となっているそうです。黒キャベツとはまた違った味と食感(黒がイタリア的とすると、こちらはドイツ的)で、やはりソテーにすると美味しいです。中心の若い葉はとても柔らかいのでレタスと一緒にグリーンサラダにも向きます。
ここからは、蕾を食べるキャベツ。緑の蕾をいただくブロッコリーです。今年はブロッコリーだけで4品種を作っています。まず写真のカラブレーゼというイタリア南部カラブリア地方の伝統品種。日本の改良種よりも病害虫に強く、脇からミニサイズの蕾が次から次に出て収穫期も長いので頼りになる品種です。蕾が柔らかいのも特徴で、サラダにするには食感が物足りないのですが、ペーストにするのに向いていて、パスタやジャガイモのソースにすると美味しいです。
他のキャベツや以上のカラブレーゼはタネから育てたものですが、カラブレーゼだけが2株しかできなかったので、以下、花屋さんで売っていた3品種の苗を追加で栽培しました。
日本の代表的品種緑嶺(りょくれい)。さっとして湯通して冷水に取るとシャキシャキした食感が楽しめるサラダ用ブロッコリー。
スティックセニョールという、蕾の茎が柔らかく長く伸びてその部分をいただく茎ブロッコリー。
小さな蕾がたくさん取れるというミニブロッコリー。
こちらは、白くなる蕾を食べるカリフラワー。もう、二回りくらい成長すると中心から茎を伸ばして花芽が成長し、カリフラワーに成っていきます。今年はアメージングというミニタイプの品種を栽培してみました。
こちらは芽キャベツ。ベルギーで発達したキャベツ品種なのでブリュッセル・スプラウトとも言います。写真のように縁が少し内側に向いたおしゃもじ型の葉になるのが特徴で、この後茎が太く長く伸びていって、その茎に小さなキャベツがくっつく様にたくさん出来てきます。
こちらは菜の花です。チーマ・デ・ラーパというイタリアの菜の花品種。日本の菜の花はアブラナやカラシナの系統の菜っ葉を改良したものですが、こちらはカブの系統の菜っ葉の菜の花です。日本のものの様な苦味はなく、代わりにぴりっとした辛味と木の実に似た風味があります。早生なので11月中旬頃から蕾が上がって食べることができます。
チーマ・デ・ラーパの菜の花。