今日は薄曇りの空から、時折青空がのぞく一日です。
皆様の地方はいかがですか?
宿の周囲では、庭や畑の土手(法面)に植えたアジサイ(紫陽花)が花盛りです。
紫陽花はリトマス試験紙みたいに、土壌のPH(水素イオン指数)によって色が変わり、アルカリへ傾くと赤、酸性に傾くと青になると言われますね。
確かに、野菜の栽培のために石灰を加えて酸性を中和している畑地周辺では赤く、その影響がない場所では青いものが多いようです。
ただ、花色の変化はPHだけではなく、土壌中のアルミニュウムイオンや開花日数など、いろんな要素が関わっていてなかなか複雑なのだそうです。と言うわけで、いろんな色の紫陽花が咲いています。
その他、この時期の庭のお花をご紹介しますね。
真正ラベンダー(Lavandula officinalis/または Lavandula angustifolia )。
2年前に、イタリア・フランキ社の種子をまいて育てた、基準種となる品種。
関東南部でラベンダーを種まきから育てるのはなかなか難しく、500円の袋から一株しか育ちませんでした(泣)。サカタのタネのラベンダレディーのような早生の改良種ならば結構作れるのですが…。でも、やっぱり香りが違いますね。それに、苦労し甲斐も愛おしさを増してくれます。
このまま庭で見ていたいのですが、雨で弱ってしまうので、明日晴れるというので刈り取ろうと思います。
この小菊の様な花はフューバーフュー、ナツシロギクです。頭痛や風の初期症状に効果のあるハーブとしても有名ですね。ハーブティーにするとすごく苦いのですが、でも確かに頭がすっきりします。
ヤロー、セイヨウノコギリソウ。これもハーブとして知られる草花です。防虫効果があるので、上手に乾燥させるとドライフラワーになり、クローゼットなどに飾っておくと虫よけになるそうです。ただ、この時期きれいに乾燥させるのは、なかなか難しいですね。でも、とても丈夫な植物で、暑さにも寒さにも負けずに、ほぼ一年中花を咲かし、地下茎やこぼれ種で少しずつ殖えていきます。(黄色や赤もありますが、そちらは弱いです)
マジョーラムの花。オレガノの一種で、スパイシーなオレガノに対して甘い香りがします。
ジャガイモやチーズの料理によく合い、私の好きな料理用ハーブのひとつです。でも、雨に弱いので、これも早めに刈り取らないと…。
セージ(salvia officinalis 薬用サルビア)の花もいまが盛り。切るのが惜しいのですが、これも早く剪定しないと夏越しできなくなります。
観賞用の宿根サルビア、ガラニティカという品種です。
サルビアは世界中に分布していて、たくさんの種類があります。そのうち、日本の環境でも夏越し、冬越しが出来て、毎年花を咲かせる種類を園芸業界の用語で宿根サルビアと呼びます。赤、青、白…いろんなものを植えてみましたが、結局、大事に育てているセージと、このガラ二ティカしか残りませんでした。これはとても丈夫な植物で、地下にイモ状の地下茎が出来、どんどん殖えていきます。
涼し気な青紫の花色、少し工夫すれば切花にもなるし(いったん、全草を水に漬けておく)、夏から秋まで長く咲いてくれて、手入れは一切いらない…、まったく文句をつける筋合いはないのですが、雑草の様にあちこちにあると有難味がなくなります。なんと言うか、人間って、贅沢ですね。