2012-09-04

秋冬春、野菜やハーブの種まき

秋冬、そして来年の春に向けて…ひたすら、種まきの毎日です。
 
レタスなど冷涼な気候を好む野菜ははまだ暑いので、一旦容器にまいて、冷蔵庫で冷やします。
こうすると病気にもならず、しかも早く芽が出ます。
レタスは、最近欧米で好まれるようになったというミニタイプのものを中心に作ります。左は手のひらサイズのロメインレタス(焼きサラダにすると最高に美味)、右もミニサイズで、緑と赤の美しい品種。ミニサイズ野菜は使い勝手が良いのと同時に、栽培する上でも、大型になる品種より丈夫で作りやすいです。
 左はレタスに似たキク科のサラダ野菜エンダイブ…フリンジ(刻み葉)タイプのリーフチコリーで、少し苦いですが、独特の旨味があります。レタスに比べて、とても丈夫。私の大好物でもあります。
右はアメリカで、西部開拓時代そのままの伝統的なライフスタイルを守っているアーミッシュの人々に伝えられたというレタス。鹿の舌という名前の品種です。
 こちらは、ひとつひとつピンセットで種まきしたレタスの赤ちゃん。芽が出てきました。
 カナダに和太鼓の武者修行に行っていた息子がステイ先のB&B Wildroseのオーナーからおみやげに頂いたカナダの種子。日本ではまだ一般には手に入らない、「有機栽培、非農薬処理、非遺伝子組み換え」を宣言したエコロジーな種子。左上は、古くから北米大陸の先住民が利用して来たキク科の薬草エキナセア。優れた抗炎症作用の他、免疫力を高める万能薬としても注目されていますね。花も美しいです。
 冷蔵庫で発芽を促進させたエシャロットのたね(右下に根が出たものが見えます)。
日本でエシャロットと呼ばれるものはラッキョウの若取り品ですが、こちらは本物です。
ワケギに似たタマネギの一種で、玉ねぎの香りにユリやランの花の香りを合わせたようなとても上品な香りで、料理の香りつけに用いられます。

昨年、はじめて種まきして栽培したのですが、ほんの数えるほどしか収穫できませんでした。でも、その香りは素晴らしかったです。ちょっと他では代用できない。そこで、再チャレンジです。玉ねぎ類は発芽適温が15~20度と低く、エシャロットは更に低いようです。去年は9月下旬まで待ちましたが、これではその後の成長が遅れるので、今年は冷蔵庫を使って早目にまきました。タネは1ミリほど。レタスと同じくピンセットで一粒一粒まいていきました。

 
今年はじめて栽培に挑戦するラプンツェル。いつも購入する種子屋さんからのプレゼント品です。
ディズニーのアニメ映画「塔の上のラプンツェル」(原作はグリム童話)で、主人公ラプンツェルの名前の由来になった野菜です。

日本の山菜トトキ(ツリガネニンジン)にも近い、キキョウ科カンパニュラ属のCampanula rapunculusという植物。ラディッシュの様な根の部分は、甘くほろ苦く、クルミの様な風味があってクセになるそうです。若い葉も、ベビーリーフとしてサラダに利用できるそうです。西洋では妊婦が食べるのに良いとされる野菜で、物語ではお母さんがラプンツェルを妊娠した時、これをどうしても食べたくてなって、とうとう魔女に、生まれた娘を与えるからという約束をしてしまいます。そこから、数奇な運命を辿るラプンツェルの話が始まります。
 
これは、私たちの秋冬料理になくてはならない野菜、「チーマデラーパ(カブの頂部)」。イタリアなどで栽培される菜の花です。

日本の菜の花が、アブラナ-白菜系の野菜を改良したものに対して、こちらはカブを改良した菜の花品種です。

日本のものより、味が濃く、丈夫で、長期間収穫できます。
木の実に似た香りと風味があり、いろんな料理に使えます。栽培をはじめて4年目になりますが、毎日食べても飽きない、美味しい野菜です。
写真のものは早生種で、11月中旬ころから収穫が始まります。