2013-04-08

香りの花束


 春の嵐が通りすぎた8日、台風一過の様なピカピカの青空が広がる一日でした。
私たちのところでは、ビニール屋根で作った雨除けの軒先が強風で壊れてしまいました。みなさま、被害はなかったですか。

さて、今年もダイニングの天井に、鯉のぼりを泳がせました。
Diese sind Karpfen-Fahnen (=Koi-nobori), die für die Gesundheit am Knabenfest zu beten sind.


成長したたルータ、ローズマリー、」イタリアン・ラヴェンダー(ラヴェンダー・ストエカス)を剪定して、香りの花束を作りました。 

ダイニングやおトイレの天井から吊るして、自然の芳香剤です。


少し癖のある強い香りのハーブですが、こうして合わせるとそれぞれの癖が抑えられて、お互いの良い香りが融合されて引き立ちます。お料理でも同じですが、ハーブの使い方の基本は足し算ではないかと思います。単独では使わず、必ず何種類かを合わせて使います。個性の強い子供達を、うまい工合に競わせたり、協力させたりしながらみんなの力を何倍にもパワーアップして引き出す…その合わせ方に、オリジナリティーが活かせるのではないかと思います。

俳句や盆栽、お能や落語、墨絵など…、そしてお釣りを勘定する時なんか典型的ですが、日本はどちらかというと引き算の文化ではないかと感じます。いろいろな夾雑物を引いて行って、最後に残った短く、小さく、単純でピュアなものを貴ぶ傾向があります。でも、ハーブでそれをやってしまうと、ひとつでは個性が強くですぎて、単調で癖のあるものになってしまいますよね。よく、観光地のハーブ園のレストランで出てくるお料理なんか、◯◯のハーブを使いましたと強調するために、そんな使い方をしたお料理やハーブティーが出されますが、それは日本の感覚のままで、ハーブを使ってしまっているからではないかと感じます。