2013-02-10

祝旧暦元旦

今日は新月で、旧暦の1月1日元旦です。東アジアの(そして明治以前までは日本でも)、この日を一年の始まりにしていました。

今朝見れば 山も霞て 久方の 天の原より 春は来にけり

約800年前に詠まれた、鎌倉幕府三代将軍 源実朝の新年の歌。

今日は穏やかで暖かく、伊豆のお山も霞に覆われて、まさにこの歌のような、良き新年を迎えました。

みなさまに、幸多かれと、お祈りいたします。

2013-02-06

手作りザウアークラウトに挑戦


箱根の海沿いは雨になりました。
でも、伊豆半島の天城山から箱根へ続く山並みは、白い帳に深く覆われています。きっと、高い所では雪になったいるのかもしれません。午後3時の気温が6度です。

皆様の地方はいかがでしょうか。



今年はキャベツがたくさんできたので、ザウアー・クラウトを作ってみました。本場のものは、2%の塩とわずかなハーブ(キャラウェイとディル)だけで作る様です。そして、キャベツが持っている乳酸菌が上手く働いてお漬物が出来るまで、約2週間~3週間待ちます。

立春を迎え、畑の野菜たちは春化が始まっています。これまで自分の身体を充実させることに向かっていたエネルギーが、今度は子孫を残すために、花や実を作る器官に集中していきます。

そうすると、葉や根を食べる野菜は品質が落ちていきますので、なるべく早く収穫して保存食に加工する必要があります。


レシピの紹介はこちら >>

2013-02-05

冬から春への道のり

立春の昨日。”今日からは春”…といっても、実際は、冬から春への道のりは3ヶ月くらいかかります。ほとんど雪の降らない私たちの地域では、少しづつ、少しづつ、春の兆しが見て来て、4月の桜で頂点を迎えますが、寒さが厳しく雪の多い地域は冬の時間のが長くて、春はその分凝縮されるのでしょうね。

今日は少し冬へ戻った様な、肌寒い曇り空の一日です。

皆様の地方は、いかがですか?
   

昨日作った金柑のコンポートをお湯割りでいただいています。

春への小さな歩みのひとつ。

年末から咲いている日本スイセン(黄色いリップの一般的な花)に続いて、白一色の小さな花が房状に咲く品種も、花盛りに…。


2013-02-04

春の嵐? 金柑の甘煮

今日の箱根の海沿いは、不安定なお天気、ちょっとした嵐の様です。

小雨模様で夜が明けた後、日中は青空がのぞいているのに、吹く風に時折小雨が混じりました。お昼をまわってからはその風がどんどん強まり…、午後2時を回る頃には本格的な雨になりました。



でも同じ雨風でも、立春の今日、これまでの寒期の中の嵐と違って、なんとなく「陽の気」の気配が感じられます。

みなさまの地方はいかがですか?


   
 さて、先月中旬、母がとっておいてくれた金柑を、種取りが面倒なので放っておいたのですが…。

ふと見るとちょっと傷んで来ました。

春を迎えて、この先どんどん悪くなるので、ついつい浸ってしまう怠け心に鞭を打って、甘露煮を作りました。

ボウルに1杯、約1キロ。種取りに40分位かかりました。やり始めれば、アイロン掛けと同じで、作業に無心になれて心地良いくらい。インターネットをぼんやり眺めている時間があればわけもない時間ですね(・・;)。

金柑を始めとした柑橘類の花は5弁で、横割りにして見える房の数も、だいたい5つ、…でも、6になっているものもある。

…とか、そんな「自然観察」もできました。

マクロビオティックでは、砂糖を使わないので金柑は薄塩で煮ます。
川内先生の料理教室ではじめて食べさせていただいた時、それがとても美味しかったです。
ただ、それでは保存が利かないので、やむなく砂糖煮に。
通常の3分の1の量にして、蜂蜜を加えました。

素材にある青臭さを消すのに、クローブとシナモン、そして私はフェンネルをひと枝入れます。
香りを高め、胃にも優しくなります。

2013-02-03

春の先触れ

気温が20度を超えた昨日は、まさに春の先触れという一日でした。

力を増した日の光に、暖かさが加わり、ハーブや野菜たちはこらえきれずに、目を醒ました様です。


窓辺で育てているペパーミントは、もう新芽が動き始めています。


ソラマメの苗も、前の日は寒さを堪えて地面にへばりついていましたが、ご覧のとおり、光へ向けて身体を起こしていました。


白菜も、巻が緩んで来たものがありました。中で花芽が育ち始めているのです。


まだ、小さいですが、フェンネルの花。


風避けをしたグリーンハウスでは、デイルの花も開き始めて。


畑のあちこちに、カモミールの赤ちゃんが。


そして、夏みかんも食べごろになって来ました。週末のお客様のデザートに。







春立つ前の節分


節分を、ドイツ語で言うとどうなるのだろうと、Wadoku.deというドイツで運営されているオンラインの日本語-ドイツ語辞書で調べたら、Vorfrühlingsanfang(春の始まりの前)という言葉が出て来ました。(英語では、Traditional end of winter というらしいです。google翻訳)

そう、今日はまさに春立つ前の日。


ただ、本当はこれは違うんですよね。

節分は、春だけじゃなくて、季節の節目として、立夏、立秋、立冬の前にもありました。そして、それらの前の約18日くらいの期間を気候的に不安定な時期として、「土用」と呼び、これも春、夏、秋、冬の4つがあって、健康に気をつけるようにと言い習わされてきました。

これは、古代中国の暦と自然哲学である陰陽五行説をもとに、広く東アジア文化圏に伝えられた考え方ですが、いまでは、恵方巻きを食べる春の前の節分と、鰻を食べる夏の土用しかありません(笑)。



さて、今日の箱根の海沿い。午前9時半現在、気温は7度と低めですが、よいお天気で、空も海も輝いています。

皆様の地方は、いかがですか?

2013-02-02

畑の土起こしと青い鳥


おはようございます。

今日の箱根の海沿いも、温かい雨になりました。
午前9時現在14度です。今年に入って一番高い気温です。

夜半から降り続いた雨も、8時半を過ぎる頃から弱くなって来ました。

外を見ると、沖合に雲の切れ間が出来て、水平線が明るく輝いています。 

皆様の地方はいかがでしょうか。


雨がふる前にと、一昨日から菜の花や白菜など収穫の終わった畑から、土起こし(天地返し)をはじめました。

スコップで、畑の土を上下で入れ替えるのです。土の中に隠れている虫や病原菌を冷たい空気にさらして数を減らしたりする効果があります。



さて、畑で土起こしを始めると、さっそくやってくるのがこの青い鳥。スズメより一回り大きな、イソヒヨドリというツグミ科の野鳥です。この十数年来、わが家周辺をテリトリーにして子育をしています。土の中から出てくる虫を食べに来ます。