2012-10-13

真鶴半島 ヒヨドリの渡り




おはようございます。10月13日 気温18.6度(AM8:30現在)箱根海沿い、今日も良いお天気です。私達の住まいは標高135メートルの尾根の上に位置するのですが、ちょうど湘南海岸方面から西を眺めた時の、箱根山の南側輪郭線上に位置します。今朝も、関東各地から南下して来たヒヨドリが、いくつも大きな群れを作って、頭上を越えて行きます(現在進行形)。

これらのヒヨドリの多くは、箱根山の裾野が相模湾へ長く伸びる真鶴半島に集まり、岬の先端から海へと渡っていきます。

海へ渡るヒヨドリたちは、大きな群れを作って、岬の陸地側と、海上にある三つ石と呼ばれる岩礁の間を行ったり来たりしながら、海へ出るタイミングを測ります。これを、多い時には30分以上繰り返します。


なぜ一気に海へ出ないのかというと、岩礁の上にハヤブサがいて(例年夫婦のような2羽が見られる)、海へ出ようとするヒヨドリを捕まえようと待ち構えているからです。


1羽がついに捕まってしまいました。


何とかハヤブサをかわして海へ出ると、ヒヨドリたちは密集して、波しぶきがかかるほど、海面スレスレを飛んでいきます。ハヤブサは上空から急降下して蹴落とす様にして狩りをするので、ヒヨドリがこういう隊形を取ると、もう襲うことはできません。(急降下すると海へ落ちてしまうため)






写真の中の点々に見えるひとつ、ひとつが、このヒヨドリです。スズメとハトの中間くらいの、比較的大きな野鳥です。彼らは家族の絆がとても強い鳥で、ヒナのうちから育てると、人間を親とみなし、犬の子どもの様によくなつくそうです。ピークには何百、何千というヒヨドリが集まって海へ渡って行きますが、それらは単なる烏合の衆ではなく、地域ごとにまとまった家族の集合体ではないか? …と想像しています。